ののくん
よく行ってた近所のお稲荷さんの祠に
お参りに行った時いつものように
お賽銭を入れて二礼二拍手。
パパ
「住所、名前、
いつもお世話になってます。」
と、後ろから耳元で、
桜華さん
「ここいないわよ。」
パパ
「え、マジで。」
桜華さん
「何も居てないよ。逃げたみたい。」
パパ
「ちゃんとお供えとかしてても?」
桜華さん
「神鏡見て。」
神鏡を見ると完全に曇りきり青サビが出て
いました。全体を見るとちゃんとお世話
されていて榊やお供え物もちゃんと
されているのに神鏡だけは残念ながら。
桜華さん
「前の世話人がいい加減なやり方して
その時に出たみたい。
神様居るなら神鏡が曇る事無いよ。」
パパ
「そっか。そうですよね。
その狐さん何処に居るんかな。」
桜華さん
「見てきてあげようか?」
パパ
「是非お願いします。」
ずっと手を合わせたままの状態でそんな
会話をして、タイミングを期に稲荷さんが
居ない神棚に向かって一礼。敷地から出ると
桜華さん
「わかったわよ。」
パパ
「何処に居るんですか?」
桜華さん
「この先の居酒屋さんの神棚。」
パパ
「へー。」
桜華さん
「ここより居心地がいいんだって。」
パパ
「そうですか。良かったです。」
それからもうここの祠に来ても用が無いと
思い伏見の狐さんに守ってもらってる事も
あって、今はお稲荷さん用の神棚を
私の家に用意し、お札を伏見稲荷さんまで
もらいに行ってお祀りしています。
お賽銭返せと思いました。
それから家に帰り、夕方にボスが私の息子の様子を見に訪ねて来られたので今日の出来事をボスに報告し話しをしてると、ふと、
私に取り憑いたあの狐は今どうしてるん
だろうと思い
パパ
「ちょっと聞いていいですか?」
ボス
「はいはい。」
パパ
「私の中に入ってた野狐
どうしてるんですかね。」
ボス
「あー、いましたね。」
パパ
「そう。ふと気になったんで。」
ボス
「ちょっと待ってくださいね。」
パパ
「わかります?」
しばらくして、
ボス
「この家の周りをウロウロしてますね。」
パパ
「えー、ほんまですか。」
ボス
「元々ここの土地に関係あったって
前に言ったと思うんですけど。」
パパ
「はいはい。」
ボス
「多分なんですけど、ずーっと昔に
この家の場所に祠があったんじゃ
ないかな。」
パパ
「祠ですか。」
ボス
「そう。そこに祭られていた頃は
良かったけど、後の人が神様信じて
なくて段取り踏まなく、勝手に祠を
潰してしまってしたんじゃないかな。」
パパ
「そうか。それ考えれますね。
今この場所、私の家あるもんね。」
ボス
「そうですね。だから何も居ない
近所の祠へパパさん行かされたん
じゃないですか。」
パパ
「そうか。あり得ますね。」
私が野狐に取り憑かれていた時
たしかによくその祠へお参りしていました。
パパ
「救う事できるんかな?」
ボス
「今この家エディさん(龍神)が
居てるから入って来れないん
でしょうね。」
パパ
「そうか。
でも本来は祠で祀られた
いい狐さんなんでしょ。」
ボス
「ですね。
祀ってもらえなくなって
落ちたんでしょうね。
パパさんが霊感開くのがわかって
取り憑かれたと思いますよ。」
パパ
「そうですか。何とか救いたいですね。」
ボス
「ちょっと狐さんに聞きます。」
ボスが、じーっと黙って
ボス
「狐さんの修行の仕直し
出来るみたいですよ。」
パパ
「修行ですか?」
ボス
「うん。
狐さん曰く今の状態は穢れてるから
修行仕直して綺麗な狐さんになれる
そうですよ。」
パパ
「へー、方法は?」
ボス
「私の狐さんが預かって帰るって
言ってますけど、いいですかね。」
パパ
「是非ぜひ。
助けれるならお願いするしかないんで。」
その日私はボスの狐さんにお願いすること
しか出来ず、私に取り憑いていた狐さんを
ボスの狐さんに預け修行が始まったそうで。監視官はボスの狐さん。
ボスの狐さんは伏見稲荷さんの直系で、
ボスの狐さんは伏見稲荷さんの直系で、
そちらで修行することになったそうです。
それから2週間ぐらい経った頃、
ボスからLINEで
ボス
「おつかれさまです。
もうすぐののくん修行から帰って
来るんですけど、どうします?
伏見稲荷さんで働いてもらってもいい
んですけど、ののくんはパパさんの
側に居たいって言ってるんですけど。」
ののくん???、誰やろ?、
間違えてないかな?
パパ
「ののくんって誰ですか?
間違えてません?」
ボス
「あー、そっかー
パパさんの野狐ちゃん野狐って呼ぶの
面倒くさいんで私が勝手にののくん
って付けたんです。」
パパ
「おー、あの野狐ちゃんかー。
でも名前付けたから奥さん契約
なったんじゃないんですか?」
ボス
「大丈夫ですよ。まだ仮名なんで。
どうします?」
パパ
「ほんじゃ前にエライ目に
遭わされたんで、私んとこで
働いてもらいましょか。」
ボス
「わかりました。
それじゃののくんにパパさんとこ
行ってもらいます。」
パパ
「了解しました。お願いします。」
LINEが終わると、2分ぐらい経って
私の右側から話しかける声がして
???
「今まですいませんでした。
悪い事したと反省しました。」
パパ
「おー、おかえり。
修行終わったらしいな。」
???
「はい。助けてもらいました。
ありがとうございました。」
パパ
「なんや、もう綺麗なって神様なんやろ。」
???
「戻させてもらいました。」
パパ
「そんなんもうエエやん。
終わった事やし。でもお勤め
伏見さんでせんでいいの?
ボスの狐さんに世話なってんやろ。」
???
「はい。あちらで修行の道を用意して
もらいました。でも、あちらの場所は
僕より霊力強い凄い狐さん居るんで。
僕があちらで活動しても大したこと
無いみたいで。」
パパ
「へ〜。そんな凄いの?」
???
「ボスの狐さん並みの方がゴロゴロ
居ました。優しいんですけどスイッチ
入ると狐火で一瞬に片付ける方が
ゴロゴロと。」
パパ
「へ〜。凄いな。引くなー。
ボスの狐さんについてもらった
事あるから気持ちわかるわ。」
???
「なので、ここに居させて
いただけるといいんですが。」
パパ
「私はいいですよ。全然。
魂、大丈夫?、食べれる?」
???
「もちろんですよ。
ラファさんとミカさんおられるし
前の入らしてもらってた時も大丈夫
でしたから。」
パパ
「前のあの時、味見してたん?」
???
「はい。もちろん。
お休みになってたんで。」
パパ
「そっか。寝ころんでたな。
話し変わるけど、契約の名前ボスが
付けたののくんでもいいんかな。」
???
「それでもいいです。ボスにそう
呼ばれて聞き慣れてるので。」
パパ
「そんじゃののくん。
よろしくお願いします。そんな硬く
ならず終わった事は気にせんと
これからみんなでボチボチ行こう。」
ののくん
「ありがとうございまーす。わかりました。
よろしくお願いします。」
こうしてののくんは私の右後ろに自分の
居場所を見つけたみたいで、今は自由に
しています。一つ名前でわかった事が。
男の子やったんやって。
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