まねきねこのとらじろう
ある日
パパの父親が亡くなって遺品整理にと
実家へ。パパの父親も自営業だったので、色々と仕事で使ってた物があり整理を兼ねて色々片付けてると棚の上が気になったんで
見てみると、生まれた時からあった
まねきねこが。
黒のまねきねこで左手を上げてる猫。
縁起物やし、廃棄するのは勿体無いし
形見のひとつにもらって帰る事にしました。
連れ帰り、父親もタバコを吸ってたので
ねこちゃんがヤニだらけでヒゲもボロボロ。せっかくなのでキレイにしようとまずは
全体を磨き、メイクがガタガタだったので
色も塗り替え、パパなりに仕上げました。
ある日
嫁さんが帰って来ると身体に入って
付いて来るのでいつも何かを連れて帰って
来るか何が来たかのチェックを毎日して
ました。あーちゃんのおかげか神様や仏様や鬼や悪魔や妖怪の類まで来るように。
皆さん自称ですけどウソかホントは
ボスチェック。
嫁さんの後ろにあーちゃんがいて
看板が後ろにある状態。宣伝カーみたいな
事です。
いつものように身体に入ってる方達。
良い悪い関係無く来るので
神様や仏様は見学の方が多く
鬼は仕事を求めて使える鬼はレオンさんが
スカウト。悪魔は冷やかしが多くて
中には狐のののくんみたいに良くなりたいと来る悪魔も。そんな時は誰か神様に
パパ
「悪魔から天使に戻りたいって。
誰かいませんかー。」
と声かけすると
???
「私が預かります。」
パパ
「すいませんお願いします。失礼ですけど
どちらの方ですか?」
と聞くと、神様だったり仏様だったり
天使様だったり。
妖怪は遊びに来る事が多く、来ても近くで
遊んでたり色々しているそうです。
その日は人間の方が多かったのですが
最後の方に嫁さんに入ってもらうと
パパ
「こんばんは。誰でしょうか。」
???
「とらじろーう」
パパ
「え!ドラえもん?」
???
「とらじろーう」
パパ
「神様?仏様?」
???
「まねきねこー。」
パパと嫁さん
「えーーーー!!」
置き物は知ってるけど............。
パパ
「ちょっと聞いていい?何で来たの?」
とらじろう
「外でウロウロしてたらこの人に
すれ違ったんじゃ。」
パパ
「へー、ほんまー。来ても良かったの?」
とらじろう
「はい、遊んでたんじゃ。」
パパ
「どっかのまねきねこに入ってたんと
ちゃうの?」
とらじろう
「江戸時代の庄屋のまねきねこに
入ってたんじゃ。」
パパ
「へー、今もあんの?」
とらじろう
「割れてしもたんじゃ。
だから居るとこ無くてウロウロして
たんじゃ。」
パパ
「へー、そうなんや。
.......どっちの前足あげてたの?
右足?、左?。」
とらじろう
「両方じゃ。」
パパと嫁さん
「へーー。」
パパ
「そんな猫見た事無いわ。」
初耳だったのでスマホで調べると
ありました。両手上げ。
右手はお金、左手は人(お客さん)を呼ぶ
そうで、その当時から両手上げは欲張り
過ぎと言われてたそう。
前足じゃなく手だったんですね。
パパ
「そっか。両手なー。
そんな猫の置き物無いしな。どうする?
うちに居るの?、一杯居るけど。」
とその時、頭に実家から引き取ってきた
うちの黒の左手を上げたメンテ済みの
まねきねこを思い出し、
パパ
「せや、玄関にまねきねこ居るけど、
どうする?あそこやったらいいで。
左手しか上がって無いけど。」
とらじろう
「いいのか?、ほな、入っとくーー。」
パパ
「両手ちゃうけどいいの?」
とらじろう
「わしがあげてるからいいんじゃ。
ここに居れる物が欲しいんじゃ。」
と、それからの付き合いです。
いつも玄関を見てくれてます。
時々エディさんのしっぽでじゃれて遊んでるそうですけど。
いつもお客さんを待ってるそうです。
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